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ワンニャン・飼い方
当院では、動物種の持つ習性や行動特性、そして個体の健康状態などを飼い主様にご理解いただき、動物にも飼い主様にもストレスがかからず、それぞれの生活を尊重できる暮らしを提案しています。

ワンちゃんやネコちゃんを迎え入れる前に、前もって必要な生活用品を揃えるだけではなく、ペットも人も快適に暮らせるための環境設定をしましょう。

バウンダリー(境界線)の考え方

人間関係もそうですが、ペットとの関係においてもバランスや距離感、安全を、どんな風に作っていけばよいのでしょう。そのキーワードになるのが、心理学の基礎理論「バウンダリー(boundary)」です。

 バウンダリーは、簡単に言えば線引きです。ペットとの関係において、ペット本来の行動でいられるスペースと人間社会のルールにペットが従わなければならないスペースを作ることでお互いを尊重することができます。そして、その境界線をペットに教えるために柵をしたりサークルで囲ったりする工夫も必要です

ペット本来の行動でいられる場所では

舐めたり、かじったりされたら困るものは置かない。
いたずらや粗相をされても困らない工夫をする。
休息場所、寝床、ハウスにもなる場所にする。
犬の場合は、少々吠えてもその場所なら大丈夫という防音設備や、
  あまり響かない場所を用意する。
猫の場合は、犬とは違い平面ではなく高いところに上ったり下りたりという動きを
  するので、その欲求を満たすために家具や棚の上に居場所を作ったりキャットタワー
  などを置く。

その他にも、フローリングの場合、素材により爪音や飛び跳ねたりする音が下の階に響くので、マットなど敷いて対処します。滑りやすい素材の床は、ペットの脚に負担をかけるので、マットを敷いたり滑り止めのワックスをかけたり、工夫をします。

人間社会のルールをペットに守ってもらう場所では(特に犬の場合)

トイレ以外の場所で排泄をしないように教えます。
散歩で引っ張ったり、すれ違う人や犬に吠えたり、
  来客者やインターホンなどに過剰に吠えないように教えます。

その他にも家具や靴などを噛んだりかじったりして、壊さない工夫をすると共に、おもちゃなどとは違うということを教えます。
その為には、人が犬のコミュニケーション方法(ボディランゲージ・カーミングシグナルなど)を学び、根気強く人間社会のルールを教える(しつける)ことが重要です。

用意しておきたいドッグ用品

ケージやサークル 特に小型犬の場合は、移動するのにも適しているケージ(ボイジャー・キャリーバッグなど)が必要です。
サークルを用意し、その中で生活をさせることでトイレの失敗やいろいろなものをかじったり壊してしまうなどの問題を防ぐことができます。
食器 食事用と飲み水用の2種類が必要です。
ステンレス製とプラスチック製、陶器などがありますが、壊れにくいステンレス製がお勧めです。
トイレ、ペットシーツ、除菌・消臭剤 トイレシーツも吸水性、サイズなど様々なタイプがあります。犬の大きさや雄雌の違い、排泄時行動(動きながら排便をする場合もあります)などによっても素材やスペースが異なりますので、最初からペットシーツの多量買い(お徳用)はせずに様子を見ながら決めましょう。
オモチャ オモチャは、飼い主様との絆を深める大切なツールにもなります。
投げてキャッチするようなボールや引っ張ったりできる紐状のものや、犬自信が噛んだり振り回してして遊べるタイプのものまで様々です。素材として、かじったりしてもこわれず、切れ端を飲み込む心配のないものを用意しましょう。
ブラシ、スリッカー、
コームなどの被毛の
手入れ用品
犬種(被毛)に合わせて手入れ用品を選びましょう。
シャンプー、リンス ご自宅でシャンプーをする場合は、犬種(被毛)や皮膚の状態に合わせてシャンプー剤等を選びましょう。
首輪、リード 外へ出かけるときは、必ず首輪をしてリードをつけます。
首輪は子犬の成長に合わせて何度か調節しながら、体に合った大きさにします。リードもしっかりした材質のものを選び、長さも体や運動の目的に合ったものを選びましょう。

用意しておきたいキャット用品

猫の砂とトイレ用品 猫のトイレは、専用の箱のような入れ物で、トイレの砂が飛び散らないようにフードやカバーが付いているものもあります。
トイレ用の砂は、紙、木、鉱物など様々な素材でできていて、燃えるゴミで出せるタイプやトイレに流せるタイプなどがあります。用途に応じて選びますが、ネコはトイレの形状や大きさ、砂のタイプなどによって好みがあります。準備したトイレで排泄しない場合は、大きさや猫砂の素材などを変えてみましょう。
猫のトイレを掃除するスコップもあると便利です(トイレとセットになっている場合もあります)。
多頭飼育の場合は、各猫に一つトイレを用意する必要があります。できれば猫の数プラス1を用意してあげてください。
トイレは清潔に保つことが重要で、トイレが汚れていることで排泄をしなくなり泌尿器系の疾病に罹ることもあります。

食器 食器は2つ、キャットフードを入れるものと水を入れるものが必要です。
大きさは、猫の顔が入るくらいのものが必要です。プラスチック製の容器は重量が軽いため猫がひっくり返してしまう場合があるので、陶器やステンレス製物がお勧めです。
爪とぎ器 猫は日常的に、周りにあるもので爪をとぐという行為を行います。
そのため絨毯や部屋の家具が、しばしば爪とぎの道具となってしまいます。爪とぎ器を置いておくことで、賢い猫は爪とぎ器で爪を研ぐことを覚え、家具への被害が少なくなります。
オモチャ 猫ジャラシのように遊んであげるタイプのものは、猫が一番好みます。
持ち運びゲージ 動物病院など外に連れ出す時のために、持ち運びゲージを揃え普段から入ることに慣らしておくことをお勧めします。
被毛の手入れブラシ 特に長毛種の場合は、毛玉になることもあるのでブラッシングが必要です。

当院では、ペットをすでに飼っている飼い主様だけではなく、これから飼ってみたいと考えているお客様にも、出来る限りの環境設定や飼い方をアドバイスさせて頂いております。
お気軽にご相談にお越しください。